「せっかく準備したのに、全然着てくれない…」
「イヤイヤがひどくて、写真どころじゃなかった」
「朝から泣いて、私も泣きたくなった」
これは、実際に七五三当日にお子さまが着物を嫌がってしまったママたちの声です。
決してめずらしいことではありません。むしろ、多くのママが通る道なんです。
3歳〜5歳は、まだ着心地や慣れない場所に敏感な年齢。
でも、だからこそ「やさしい工夫」と「ママのちょっとした心構え」で、大きく変わります。
この記事では、着物を嫌がる子どもにどう向き合えばいいのか。
経験豊富なフォトスタジオ「スタジオノーブレム」が、母親目線でわかりやすくお伝えします。
着物がイヤなのはなぜ?子どもの“本音”を想像してみて
まず知っておきたいのは、子どもが着物を嫌がるのにはちゃんと理由があるということ。
以下は、よくある子どもの「着たくない理由」です:
- 「動きづらくて苦しい」
- 「見たことない服に不安を感じる」
- 「帯が締めつけられてイヤ」
- 「草履が歩きにくい」
- 「長時間の準備や撮影がしんどい」
- 「とにかく“今日は気分じゃない”!」
…わかりますよね?
大人でも突然窮屈な服を着せられたら、ちょっと嫌になります。
だからこそ、「なぜ嫌がっているのか」を冷静に理解することが、はじめの一歩です。

着物イヤイヤ期を乗り越える!6つのやさしい工夫
1. 「憧れ」を育ててみる
子どもは想像力の生き物です。
「この着物を着たら、お姫様になれるよ」
「お兄ちゃんみたいにカッコよくなるんだよ」
そんな声かけだけで、表情が変わる子も。
また、事前に着物を着て楽しんでいる同年代の写真や動画を見せるのも効果的。
「自分もやってみたい!」という気持ちを自然に引き出せます。
2. 着物は一緒に選ぶ。「自分で選んだ!」を味方に
可能であれば、着物選びにお子さん自身を参加させてみましょう。
「どの色が好き?」「どれがかっこいいと思う?」と聞くだけで、自分ごとになっていきます。
「自分で選んだ」ものには不思議と責任感も生まれます。
最初は乗り気でなくても、愛着がわけば気持ちも変わってきます。
3. 準備の段階から“遊び”を取り入れる
イヤイヤは「退屈」や「不安」から始まります。
着付けやヘアセット中は、お気に入りのアニメを見せたり、ぬいぐるみと一緒に準備してあげて。
遊び感覚を忘れずに。「よーし、今から魔法かけるよ〜」なんて言いながら準備するだけで、気分が変わります。
4. 撮影は“完璧”を目指さない
「静かにして!」「笑って!」「早く!」
そんな空気が伝わると、子どもは余計に緊張してしまいます。
写真撮影は遊びの延長くらいに思って大丈夫。
ポーズの練習をしたり、シャボン玉やおもちゃで遊びながら、自然な笑顔を引き出していきましょう。
そして、ママは「できたこと」をたくさん褒めてください。
5. 草履は“あくまでチャレンジ”。ダメならスニーカーでもOK!
草履や足袋に慣れていない子は、当日に初めて履かせるとパニックになることも。
前もって家で少しずつ慣らしておくのが理想ですが、うまくいかなければ無理せずスニーカーにチェンジしてもOK。
「全部完璧じゃなくてもいい」
その気持ちが、ママにも子どもにもやさしいです。
6. スケジュールは“余裕をもって”が鉄則
着付け・撮影・お参りを1日に全部詰め込もうとすると、体力も気力も限界に。
おすすめは、撮影とお参りを別日にすること。
また、お子さまが元気な時間帯(たとえば午前中)に合わせてスケジュールを組むと、トラブルが減ります。

「うまくいかなかった」も素敵な思い出になる
もしかしたら、当日うまくいかないこともあるかもしれません。
でも、それも“今だけの思い出”。
「着物を途中で脱いじゃった」
「ぐずって全然写真が撮れなかった」
そういうことも、大人になったわが子と一緒に笑って話せる、かけがえのない記憶になります。
着物が苦手でも大丈夫。笑顔を引き出してくれる場所があります
もし、「それでも不安」「どうしても心配」という場合は、プロの力を借りるのもひとつの手です。
スタジオノーブレムでは、着物が苦手なお子さまでも安心して過ごせるよう、
経験豊富なスタッフが、子どものペースに合わせてやさしく対応しています。
「すぐに泣いちゃう」「動き回っちゃう」そんな子でも、笑顔を引き出すコツを知っているからこそ、
何気ない1枚が、とびきり特別な一枚に。
最後に:ママが笑顔なら、子どもも笑顔になる
七五三は、子どもにとってもママにとっても、成長をかみしめる大切な節目です。
だからこそ、“うまくやる”よりも“笑って過ごす”ことを大事にしてほしい。
失敗しても大丈夫。
むしろそれが、10年後20年後にじんわり沁みてくる一枚になります。
あなたとお子さまの七五三が、笑顔であふれる一日になりますように。